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いろは歌の謎を解く

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新装版 いろは歌の謎を解く

─物部良名の言語遊戯─
書名かな しんそうばん いろはうたのなぞをとく ─もののべよしなのげんごゆうぎ─
著者(編者)名 光田慶一 著
著者(編者)名かな みつたけいいち
ISBNコード 978-4-8386-0428-9
本体価格 1,200円
税込価格 1,320円
判型 B6判並製カバー装
頁数 144頁
刊行日 2011年4月8日
在庫 有り
よみぢはあさて我が居る常居せず
咎なくて死すむくろゆゑと知れ

この短歌には歴史的仮名遣の誤りが見られないので、これは古く仮名遣いが乱れる以前、いろは歌と、『古今和歌集』九五五番歌が作られた当初から、いろは歌と『古今和歌集』九五五番歌の作者によって予め仕込まれていた言語遊戯であったことが推測された。
 その結果、これまでお互いに無関係と思われていたいろは歌と『古今和歌集』九五五番歌との間には、密接な関係があることが見出され、いろは歌は『古今和歌集』九五五番歌の作者・物部良名が『古今和歌集』九五五番歌と同時に作った作品であったことが分かった。
本書では、『古今和歌集』九五五番歌がいろは歌の謎の解明にとって重要な作品であることを論じ、いろは歌の作者・成立年時・成立事情・伝来事情などの真実について明らかにする

まえがき
第一章 これまでのいろは歌―空海説の変遷―
 第一節 いろは歌とは何か
 第二節 平安時代から中世にかけてのいろは歌
 第三節 近世のいろは歌
 第四節 明治以降のいろは歌

第二章 知られざる暗号―物部良名の小宇宙―
 第一節 暗号解読の発端
 第二節 解読された暗号
 第三節 「む」と「ん」の区別の存在
 第四節 ア行の「え」とヤ行の「え」の区別の存在
 第五節 暗号語彙のアクセントの年代観

第三章 新しい年代観―菅原道真の影―
 第一節 「代悲白頭翁」の影響
 第二節 『新撰万葉集』の影響
 第三節 『古今和歌集』への採録
 第四節 『古今和歌集』以降『金光明最勝王経音義』以前の痕跡
 第五節 再び、いろは歌とは何か


付録
付記
索引


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